投資基礎の周辺知識
投資基礎の周辺知識についてよく寄せられる質問と回答105件です。 質問をタップすると回答が開きます。
特定口座は証券会社が年間の売買損益を計算し、取引報告書(年間取引報告書)を作成してくれる口座で、一般口座は投資家自身が損益を計算する必要がある口座です。特定口座の中でも「源泉徴収あり」を選ぶと、原則として確定申告なしで納税が完了する仕組みになっています。
NISAは、一定の投資枠内で得られた値上がり益や配当・分配金が非課税になる制度です。制度の詳細な非課税枠や対象商品には条件があるため、利用する際は証券会社や公的な案内で最新の制度内容を確認することをおすすめします。
つみたて投資枠は主に長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託を対象とした枠、成長投資枠は上場株式や幅広い投資信託などより多様な商品を対象とした枠です。それぞれ非課税で投資できる枠が用意されており、両方を組み合わせて利用することも可能です。
NISAは投資による利益が非課税になる制度で、原則いつでも引き出しが可能です。一方iDeCoは私的年金制度の一種で、掛金が所得控除の対象になるなど税制上の優遇がある一方、原則として一定の年齢に達するまで資産を引き出せない点が大きな違いです。
証券会社によっては未成年でも口座を開設できる商品やサービスが用意されています。取扱い内容や必要な手続きは証券会社ごとに異なるため、開設を検討する場合は各社の最新の案内を確認することをおすすめします。
信用取引は現物取引に比べてリスクが大きい取引のため、証券会社ごとに投資経験や資産状況などに関する一定の審査基準が設けられているのが一般的です。具体的な条件は証券会社によって異なるため、利用を検討する場合は各社の案内を確認する必要があります。
証券会社ごとに手数料体系や取扱商品、注文機能、情報ツールなどが異なるため、複数の口座を使い分けることで自分に合った条件を選びやすくなるという考え方があります。ただしNISA口座など一部の制度は1人1口座までしか開設できない点に注意が必要です。
一般的には銀行口座から証券口座へ資金を振り込み、その資金で株式などを購入する仕組みになっています。売却代金や配当金も証券口座に入金され、そこから銀行口座へ出金する流れが基本です。
「源泉徴収あり」は証券会社が税金を差し引いて納税を代行してくれるため、原則として確定申告が不要になります。「源泉徴収なし」は自分で確定申告を行う必要があり、他の所得状況や損益通算・繰越控除の利用有無などによってどちらが適しているかは人によって異なります。
NISA口座は1人につき1つの金融機関でしか開設できない仕組みになっています。金融機関を変更したい場合は所定の手続きが必要になるため、開設前によく比較検討することをおすすめします。
指値注文は「いくらで買う・売る」という価格を自分で指定する注文方法です。指定した価格またはそれより有利な価格でなければ約定しないため、想定外の価格での売買を避けやすい一方、株価が指定価格に届かなければ約定しないこともあります。
成行注文は価格を指定せず「いくらでもよいので売買したい」という注文方法です。指値注文に比べて約定しやすい一方、想定より不利な価格で約定する可能性がある点に注意が必要です。
逆指値注文は「指定した価格以上になったら買う」「指定した価格以下になったら売る」というように、通常の指値とは逆方向の条件で発注する注文方法です。損失の拡大を抑える目的などで利用されることがあります。
「寄付(よりつき)」はその日の取引が始まる最初の約定、「引け(ひけ)」はその日(または前場・後場)の取引が終わる最後の約定を指す言葉です。寄付や引けのタイミングで約定させたい場合に指定できる注文方法も用意されています。
通常の株式取引は100株単位など「単元」ごとの売買が基本ですが、単元未満株取引を利用すると1株単位など少ない株数から購入できます。取扱いの有無や注文方法、手数料体系は証券会社によって異なります。
IFD注文は「新規注文が約定したら、あらかじめ設定した決済注文を自動的に発注する」仕組みの注文方法です。OCO注文は利益確定と損切りの注文を同時に出し、どちらか一方が約定したらもう一方が自動的に取り消される注文方法です。
注文には「当日中のみ有効」「一定期間有効」など、注文が有効な期間の設定があります。有効期間を過ぎると未約定の注文は自動的に失効するため、発注時にどの期間で設定されているか確認することが大切です。
気配値は、ある価格でどれだけの買い注文・売り注文が出されているかを示す情報です。板情報とも呼ばれ、現在の需給バランスや値動きの目安を把握する材料の一つとして利用されます。
株式の約定は、売買したい価格や数量の条件が合う買い注文と売り注文が市場で突き合わされることで成立します。指値注文であれば価格優先・時間優先などの原則に基づいて優先順位が決まる仕組みになっています。
一般的には、価格よりも約定の確実性を優先したい場合に成行注文、価格を重視して想定外の水準での約定を避けたい場合に指値注文が使われる傾向があります。どちらが適しているかは相場状況や取引の目的によって異なります。
日本の証券取引所では、1日の取引時間が午前の「前場」と午後の「後場」に分かれており、その間に昼休みの時間帯が設けられています。取引所や制度の見直しにより時間が変更されることもあるため、最新の取引時間は取引所の公表情報で確認することをおすすめします。
大発会はその年最初の取引日、大納会はその年最後の取引日を指す言葉です。年始・年末の一定期間は取引所が休場となるのが通例です。
株式市場は土日祝日のほか、年末年始など取引所が定める一定期間は休場となります。休場日の詳細は取引所が公表するカレンダーで確認できます。
日本企業の多くは3月期決算を採用しているため、本決算の発表は主に4月末から5月にかけて、四半期決算の発表は各四半期終了から1〜2ヶ月後の時期に集中する傾向があります。決算期が異なる企業もあるため、個別銘柄の発表時期は会社ごとに確認する必要があります。
配当や株主優待などの株主権利を得るには、権利確定日の株主名簿に記載される必要があり、そのために株式を保有していなければならない最終の取引日が「権利付き最終日」です。株式の受渡しには売買成立から一定の日数がかかるため、権利付き最終日は権利確定日より前の日付になります。
権利落ち日は配当や株主優待を受け取る権利が確定した翌営業日にあたり、その権利価値の分だけ理論上株価が調整されると考えられているためです。ただし実際の値動きは需給や市場全体の動向など他の要因にも左右されるため、必ずしも理論通りに動くとは限りません。
長期投資は数年から数十年単位で資産を保有し、企業の成長や複利効果を期待する投資スタイルです。短期投資は数日から数ヶ月程度の期間で売買を繰り返し、比較的短い値動きから利益を狙う投資スタイルで、必要な知識や時間の使い方、リスクの性質が異なります。
分散投資は、投資対象の銘柄や資産、地域、時期などを分けることで、特定の対象に価格変動が集中した際の影響を和らげようとする考え方です。分散すれば必ず利益が出るわけではありませんが、リスクを抑える手法の一つとして広く知られています。
ドルコスト平均法は、一定の金額を一定の間隔で継続的に投資する方法です。価格が高いときは少なく、価格が低いときは多く買うことになるため、平均取得価格を平準化しやすいとされる考え方です。
配当再投資は、受け取った配当金を消費に使わず、再び同じ銘柄や他の金融商品の購入に充てる考え方です。長期的には複利効果によって資産形成のスピードに影響を与える可能性があるとされています。
バイ・アンド・ホールドは、一度購入した株式などを短期的な値動きに左右されず長期間保有し続ける投資戦略です。短期的な売買のタイミングを頻繁に判断する必要が少ない一方、保有期間中の値下がりリスクをそのまま受け止めることになります。
リバランスは、資産配分が当初決めた比率から変化した際に、売買によって元の比率に近づける調整のことです。値上がりした資産の比率が大きくなりすぎることを防ぎ、当初想定したリスクの水準を保つ目的で行われます。
コア・サテライト戦略は、資産の中心(コア)を安定運用を目指す商品で構成し、一部(サテライト)でより積極的な運用を目指す商品を組み合わせる考え方です。全体のリスクを抑えつつ、一部で高いリターンを狙う目的で用いられることがあります。
集中投資は特定の銘柄が値上がりした場合のリターンが大きくなりやすい一方、その銘柄が値下がりした場合の影響も大きくなります。分散投資は個別銘柄の値動きの影響を和らげやすい一方、大きく値上がりした銘柄があっても全体のリターンへの影響は限定的になりやすい傾向があります。
つみたて投資はあらかじめ決めたルールに沿って機械的に買い付けが行われるため、相場の変動に応じて都度売買の判断をする必要が少なく、感情に左右された売買を避けやすいというメリットがあると言われています。ただし価格が下落する局面では評価損を抱える可能性がある点は変わりません。
グロース投資は将来の高い成長性が期待される企業に投資するスタイル、バリュー投資は企業の実態に対して株価が割安と考えられる銘柄に投資するスタイルです。どちらが優れているかは相場環境によっても評価が分かれるため、一概にどちらが有利とは言えません。
損切りは、保有している銘柄の株価が下落した際に、損失の拡大を防ぐためにあらかじめ決めた基準で売却する考え方です。実行するかどうかやその基準は投資家ごとの方針によって異なり、必ず行うべきものと一律に決まっているわけではありません。
値動きの異なる複数の資産や銘柄に分けて投資することで、特定の投資対象が値下がりした際の全体への影響を和らげやすくなると考えられています。ただし分散投資を行っても市場全体が下落する局面では資産全体が値下がりする可能性があります。
ボラティリティは、株価などの価格変動の大きさを表す言葉です。ボラティリティが高いほど短期間での値動きが大きくなりやすく、リスクとリターンの両方が大きくなる傾向があるとされています。
レバレッジ取引は、自己資金以上の金額を取引できる仕組みのため、利益が出た場合は自己資金に対するリターンが大きくなる一方、損失が出た場合も自己資金に対する損失の割合が大きくなるという特徴があります。想定を超える損失が発生する可能性がある点に注意が必要です。
集中投資は、その銘柄に固有の悪材料(業績悪化や不祥事など)が発生した場合に、資産全体への影響が大きくなりやすいというリスクがあります。分散投資に比べて値動きの振れ幅が大きくなりやすい傾向があります。
生活防衛資金は、病気や失業など不測の事態に備えて、投資に回さずに現金や預金として確保しておく資金のことです。投資を始める前に、一定期間の生活費をまかなえる資金を確保しておく考え方が広く紹介されています。
一般的には、当面の生活費や近い将来に使う予定のある資金を除いた、当面使う予定のない余裕資金の範囲で投資を行うことが望ましいとされています。値下がりした際に生活に支障が出るような資金で投資を行うことにはリスクがあります。
信用リスクは、投資先の企業や取引相手が財務悪化や倒産などによって、投資した資金の回収が困難になる可能性を指すリスクです。株式投資においては、投資先企業の財務状況を確認することがこのリスクを把握する手がかりの一つになります。
株式などを売却して得た譲渡益には、原則として所得税・住民税などの税金がかかる仕組みになっています。具体的な税率や計算方法は税制によって定められているため、最新の情報は国税庁など公的機関の案内で確認することをおすすめします。
株式の配当金は、原則として支払いの際に一定の税金があらかじめ差し引かれる仕組みになっています。配当控除や申告分離課税など複数の課税方式の選択肢が用意されている場合があり、どの方式が有利かは所得状況によって異なります。
損益通算は、同一年内に生じた株式などの譲渡損失と譲渡益(または配当益)を相殺して課税対象となる金額を計算できる制度です。複数の証券会社で取引している場合は確定申告を行うことで通算できるケースがあります。
繰越控除は、その年に控除しきれなかった株式などの譲渡損失を、翌年以降一定期間にわたって繰り越し、将来の譲渡益と相殺できる制度です。利用するには損失が生じた年から継続して確定申告を行う必要があります。
特定口座(源泉徴収あり)では、株式などを売却するたびに証券会社が税金を計算して徴収し、納税を代行してくれる仕組みになっています。そのため原則として投資家自身が確定申告を行わなくても納税が完了する扱いになっています。
NISA口座内で得た値上がり益や配当・分配金は、一定の要件のもとで非課税になる点が最大のメリットです。通常の課税口座であれば税金がかかる利益部分がそのまま手元に残りやすくなります。
外国株の配当は、投資先の国と日本の両方で税金が差し引かれる二重課税が生じる場合があります。これを調整するための外国税額控除という制度が用意されていますが、適用には確定申告などの手続きが必要になる場合があります。
一般的には、複数の証券口座間で損益通算をしたい場合や、繰越控除を利用したい場合、配当について有利な課税方式を選びたい場合などに確定申告が検討されます。個々の状況によって有利不利は異なるため、判断に迷う場合は税務署や税理士などの専門家に確認することをおすすめします。
IR(インベスター・リレーションズ)資料は、企業が投資家向けに業績や経営方針などの情報を発信するために作成する資料の総称です。決算説明資料や有価証券報告書、統合報告書などさまざまな種類があります。
決算説明資料には、業績のハイライトや増減要因の説明、今後の見通しなどが図表を交えてまとめられていることが一般的です。数値そのものだけでなく、会社側がその数値をどう説明しているかという文脈もあわせて確認することが参考になります。
アナリストレポートは、証券会社や調査機関のアナリストが企業の業績や株価水準について分析・評価をまとめた資料です。あくまで特定のアナリストによる見解であり、将来の株価を保証するものではない点に注意が必要です。
会社四季報は、上場企業の業績や特色、株主構成などの情報が簡潔にまとめられた出版物です。多くの銘柄の情報を短時間で比較しやすい形式になっており、銘柄のスクリーニングや概要把握の材料として使われることがあります。
有価証券報告書は決算短信よりも詳細な情報が記載されている法定開示資料で、事業の内容や業績、財務諸表、事業等のリスクなどが幅広く記載されています。より詳しく企業を理解したい場合に、決算短信だけでなくあわせて確認することが参考になります。
決算短信は決算発表時にいち早く開示される速報性の高い資料で、有価証券報告書はより詳細な内容を含む法定開示資料です。速報性を重視する場合は決算短信を、詳細な情報を確認したい場合は有価証券報告書をあわせて参照する使い分けが一般的です。
個人投資家向け説明会は、企業が個人投資家を対象に事業内容や業績、今後の展望などを説明する場です。機関投資家向けの説明会に比べて専門用語を控えたわかりやすい説明が行われることが多く、企業理解を深める機会の一つとして利用されています。
「事業等のリスク」欄には、その企業の事業展開や財政状態、経営成績などに影響を与える可能性があると会社が認識しているリスク要因が記載されています。将来必ず起こることを示すものではありませんが、企業がどのようなリスクを意識しているかを把握する手がかりになります。
統合報告書は、財務情報だけでなく、企業の経営戦略やガバナンス、サステナビリティへの取り組みなど非財務情報もあわせてまとめた報告書です。中長期的な企業価値創造のストーリーを伝える目的で作成されることが多い資料です。
適時開示情報は、投資判断に重要な影響を与える会社の決定事項や発生事実について、取引所のルールに基づいて速やかに公表される情報です。決算情報だけでなく、業績予想の修正や重要な契約の締結などさまざまな内容が含まれます。
ローソク足は、一定期間(1日や1週間など)の始値・終値・高値・安値の四つの価格を1本の図形で表したものです。色や形によって、その期間の値動きの傾向を視覚的に把握しやすくする目的で使われています。
移動平均線は、一定期間の株価の平均値を結んだ線で、価格の大まかなトレンドの方向をつかむために使われる指標です。期間の取り方によって短期線・中期線・長期線などがあり、複数の線を組み合わせて分析されることもあります。
出来高は、一定期間に成立した売買の数量を示す指標です。株価の値動きと出来高をあわせて見ることで、その値動きにどれだけの売買参加があったかを把握する材料の一つとして利用されます。
サポートラインは株価が下落した際に反発しやすいとされる価格帯、レジスタンスラインは株価が上昇した際に上値が抑えられやすいとされる価格帯を指す考え方です。過去の値動きを参考にした経験則であり、必ずその水準で反発・反落することを保証するものではありません。
トレンドラインは、株価チャート上の高値同士や安値同士を結んで、価格のおおまかな方向性を視覚的に示す線です。上昇や下降の勢いの目安を把握する目的で使われますが、あくまで過去の値動きに基づく参考情報です。
ゴールデンクロスは短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に突き抜けること、デッドクロスはその逆に短期線が長期線を上から下に突き抜けることを指す言葉です。トレンド転換のシグナルの一つとして参考にされることがありますが、必ずしもその通りに株価が動くとは限りません。
RSIは、一定期間の値動きに対する上昇分の割合を数値化した指標で、相場の過熱感を測る目的で使われるテクニカル指標の一つです。数値が高いほど買われすぎ、低いほど売られすぎとされる目安がありますが、これも絶対的な基準ではありません。
MACDは、値動きの速さが異なる複数の移動平均線の差を利用して、トレンドの方向や勢いの変化を捉えようとするテクニカル指標です。他の指標と同様、過去の値動きに基づく分析手法であり、将来の株価を確定的に予測するものではありません。
テクニカル分析は主に過去の株価や出来高の推移から値動きの傾向を分析する手法、ファンダメンタルズ分析は企業の業績や財務状況など事業の実態から株価水準を分析する手法です。それぞれ着目する情報や考え方が異なり、両方を組み合わせて活用されることもあります。
一般的には、売上高や利益が前年や前四半期と比べて増加しているか減少しているか、その要因は何かといった点がチェックポイントとして挙げられます。単年度の数値だけでなく、複数期にわたる推移を確認することも参考になるとされています。
財務健全性を確認する際には、自己資本比率や有利子負債の水準、手元資金の状況などが参考にされることが多い指標です。業種によって望ましい水準の目安が異なるため、同業他社と比較することも参考になります。
成長性は、売上高や利益の伸び率、新規事業や海外展開の状況、研究開発投資の水準などさまざまな観点から評価されることがあります。過去の成長率が将来も続くとは限らない点には注意が必要です。
株価の割安・割高は、PERやPBRなどの指標を用いて、利益水準や純資産に対して株価が相対的にどの程度の水準にあるかを比較する形で検討されることが一般的です。ただし業種や成長性によって適正とされる水準は異なるため、単純な数値の比較だけで判断するのは難しいとされています。
同じ業種の企業同士を比較することで、その企業の収益性や財務指標が業界内でどのような水準にあるかを相対的に把握しやすくなります。業種によって平均的な指標の水準が大きく異なるため、単独の数値だけでなく同業他社との比較が参考にされることがあります。
営業利益は本業の事業活動から得られた利益を示す指標です。経常利益は営業利益に、受取利息や支払利息など本業以外の経常的な収支を加減したもので、企業の通常の事業活動全体の収益力を示す指標とされています。
売上高が伸びていても利益が伸びていない場合や、逆に売上高が伸びていなくても利益が伸びている場合など、両者の伸び率の関係からコスト構造や収益性の変化を読み取ろうとする見方があります。どちらか一方だけでなく両方をあわせて確認することが参考になるとされています。
キャッシュフロー計算書は、営業活動・投資活動・財務活動の三つの区分ごとに現金の増減を示す資料です。利益が出ていても現金が不足するケースもあるため、損益計算書とあわせて確認することで、資金繰りの実態を把握する手がかりになるとされています。
自己資本比率は、総資産のうち返済の必要がない自己資本が占める割合を示す指標です。一般的に比率が高いほど財務の安定性が高いとされていますが、業種によって望ましい水準の目安は異なります。
株主総会の議決権は、総会当日に会場で直接行使する方法のほか、書面(議決権行使書)による行使や、企業によってはインターネットを通じた電子行使に対応している場合もあります。行使方法や締切は招集通知に記載されています。
議決権行使書は、株主総会に出席しない株主が、各議案への賛否を書面で意思表示するために送付される書類です。必要事項を記入し、指定された期限までに返送することで議決権を行使できます。
株主優待を受け取るには、企業が定める権利確定日時点の株主名簿に記載されている必要があります。株式の受渡しには一定の日数がかかるため、権利確定日より前の「権利付き最終日」までに株式を保有している必要があります。
少数株主権は、一定割合以上の議決権や株式を保有する株主に認められる、株主総会の招集請求や帳簿閲覧請求などの権利です。単独株主権とは異なり、一定の保有要件を満たす必要がある点が特徴です。
招集通知には、株主総会の日時や場所、議案の内容、議決権行使の方法や期限などが記載されています。あわせて事業報告や計算書類が添付されることが一般的です。
バーチャル株主総会は、インターネットなどを通じてオンラインで参加・出席できる形式の株主総会です。会場に足を運ばなくても参加できる利便性がある一方、開催形式によって議決権行使の扱いなどが異なる場合があります。
株主総会では、議案の審議の中で株主から会社に対して質問を行う機会が設けられているのが一般的です。質問の方法や時間には一定のルールが定められていることが多く、企業や総会の運営方針によって異なります。
株主提案権は、一定の要件を満たす株主が株主総会の議案として自らの提案を追加することを会社に求められる権利です。行使には保有株式数や保有期間などの要件が法令上定められています。
上場廃止は、企業が発行する株式が証券取引所での売買対象から外れることを指します。上場廃止になると原則としてその取引所での売買ができなくなるため、保有株式の換金性などに大きな影響が及ぶ可能性があります。
希薄化は、企業が新たに株式を発行して資金調達(増資)を行うことで、発行済株式数が増加し、1株あたりの利益や純資産の価値が相対的に低下することを指します。調達した資金の使途によって企業価値への影響は異なるとされています。
一般的には、市場の事前予想を下回る業績の下方修正が発表されると、期待値の低下から株価に下落方向の影響が出やすいと考えられています。ただし修正の内容や市場の織り込み具合によって実際の反応は異なります。
不祥事や不適切会計が発覚すると、業績数値の信頼性そのものが疑われたり、行政処分や訴訟などの追加的なリスクが生じたりする可能性があります。発表内容や調査の進捗など、その後の情報開示を継続して確認することが参考になります。
会社更生や民事再生の手続きでは、再建計画の内容によって既存株主の権利が大きく減少したり、株式の価値がゼロに近くなったりするケースがあります。具体的な扱いは個別の手続きや計画の内容によって異なります。
監理銘柄は上場廃止基準に該当するおそれがあるとして投資家への注意喚起のために指定される銘柄、整理銘柄は上場廃止が決定した銘柄に指定される区分です。いずれも通常の銘柄より高いリスクがあることを示す位置づけとされています。
TOBは、あらかじめ設定した買付予定株数などの条件が達成できない場合に不成立となることがあります。株主の応募状況や買付条件、他の対抗提案の有無などによって成立・不成立が左右されます。
地政学リスクなどの有事が発生すると、投資家心理の悪化や不透明感の高まりから、株式市場全体が値下がりしやすくなる傾向があると考えられています。ただし影響の大きさや持続期間は個々の事象によって異なり、一律に予測することは難しいとされています。
債務超過は、企業の負債総額が資産総額を上回り、純資産がマイナスになっている状態を指します。財務状況の悪化を示す代表的な指標の一つとされ、上場廃止基準との関連でも注目される状態です。
株価は市場で日々の需給によって形成される取引価格であり、企業価値は事業や資産の実態から評価される価値を指す考え方です。両者は理論上関連しているとされますが、短期的には需給や市場心理などの影響で乖離することもあると言われています。
出来高が少ない銘柄は、売買が成立しにくく想定した価格で売買できない可能性があるほか、少ない注文量でも株価が大きく変動しやすい傾向があるとされています。売買を検討する際にはこうした流動性の低さを踏まえておくことが参考になります。
新興市場は成長段階の企業が多く上場している市場で、事業実績が比較的短い企業も含まれるため、業績の変動幅が大きくなりやすい傾向があるとされています。また銘柄によっては出来高が少なく、値動きが大きくなりやすい点にも注意が必要とされています。
株主優待の廃止や改悪は、企業側の株主還元方針の見直しなどさまざまな理由で行われることがあります。優待の変更理由や、配当など他の株主還元策の状況もあわせて確認することが、状況を理解する手がかりになります。
増配は配当額を増やすこと、減配は配当額を減らすことを指します。背景には業績の改善や悪化のほか、株主還元方針の変更などさまざまな理由が考えられるため、発表内容にある増減の理由をあわせて確認することが参考になります。
自社株買いは、企業が自ら発行した株式を市場などで買い戻すことです。発行済株式数が減ることで1株あたりの指標が変化するほか、株主還元策の一環として発表されることが多いですが、実施の背景や規模は企業ごとに異なります。
株式併合は複数の株式を1株にまとめること、株式分割は1株を複数の株式に分けることです。いずれも理論上は1株あたりの価値が変わるだけで保有資産全体の価値は変わらないとされますが、単元株数や最低投資金額が変化するため、保有株式数や取引のしやすさへの影響を確認しておくことが参考になります。
株式を相続した場合は、証券会社や信託銀行など株式を管理している機関に問い合わせ、必要書類をそろえて名義変更の手続きを行うのが一般的な流れです。手続きの詳細や必要書類は証券会社や状況によって異なるため、早めに各機関へ確認することをおすすめします。