ワコム(6727)、アセット・バリュー・インベスターズ・リミテッドが保有比率19.16%に引き上げ|大量保有報告書
- 取引日
- 金額規模
- 11.7億円(概算)
- 保有比率
- 19.16%(前回 18.11%)
- 前回比
- +1.05pt
- 保有目的(開示原文より)
- 重要提案行為等提出者の保有目的は純投資であり、発行者の持続的な企業価値の向上に必要であると判断した場合には以下の重要提案行為等を行う可能性がある。・重要な財産の処分又は譲受け・代表取締役の選定若しくは解職・特定の者の役員への選任・役員の構成の重要な変更・事業の全部又は一部の譲渡、譲受け、休止又は廃止・配当に関する方針の重要な変更・資本政策に関する重要な変更提出者は、発行者に対し、配当性向の目安を65%に設定するように提案している。上記以外の重要提案行為等の具体的な内容、時期及び条件については未定である。
- 重要提案行為等(開示原文より)
- 持続的な企業価値の向上に向けた重要提案行為等を行う可能性がある
- 平均取得単価(開示ベース)
- 757.8円(25,861,950株)
※ 取引日はEDINETの開示日です(実際の売買とのずれ・免責)
開示後の株価推移
- 基準終値(2026/09/24)
- 851円
- 直近(2026/10/02)
- +1.4%863円
- 1ヶ月後
- 開示から21営業日後に表示
- 3ヶ月後
- 開示から63営業日後に表示
開示日(開示日が休場の場合は直後の営業日)の終値を基準にした騰落率です。1ヶ月後=21営業日後・3ヶ月後=63営業日後。終値ベースの参考値であり、将来の値動きを示すものではありません。
この投資家の保有比率の推移
EDINETに提出された10件の開示(2025/05/02〜2026/09/24)の保有比率です。
この開示で何が起きた?
2026/09/24、アセット・バリュー・インベスターズ・リミテッドがワコム(6727)の 保有比率を18.11%から19.16%へ引き上げました(EDINET大量保有報告書)。
ワコム(6727)に対し、英国拠点のエンゲージド・バリュー投資会社アセット・バリュー・インベスターズ・リミテッドが経営陣への重要な提案を行う可能性を示唆する報告書を提出しました。同社の保有比率は19.16%に達しており、推定取得金額は11.7億円にのぼります。ペンタブレットなどデジタル入力デバイスを手がけるワコムの発行済株式の約5分の1に相当する大きなポジションとなりました。
1年4カ月で保有比率を10ポイント積み上げ
アセット・バリュー・インベスターズ・リミテッドがワコム株を本格的に買い進めたのは2025年5月のことです。初回開示時の保有比率は9.18%でしたが、その後10回にわたって報告書を提出し、今回19.16%まで高めました。1年4カ月の間に保有比率を10ポイント以上引き上げたことになります。今回の取得は保有比率を1.05ポイント増加させるもので、段階的な積み増しが続いています。

配当性向の目安を65%に設定するよう提案
報告書の保有目的欄には「純投資」と記載されつつも、重要提案行為の可能性が列挙されています。その中で具体的に挙げられているのが、配当に関する方針の変更です。同社はワコムに対し、配当性向の目安を65%に設定するよう提案しているとされています。これはワコムの利益還元姿勢に対する直接的な改善要求を意味します。同時に重要な財産の処分・役員人事・資本政策といった経営の根幹に関わる事項についても提案を行う可能性があります。
筆頭株主より1400ベーシスポイント上回る保有規模
ワコムの株主構成の中での位置づけを見ると、同社の立場は極めて強力です。次点の大株主であるカナメ・キャピタル・エルピーの保有比率が5.05%であるのに対し、アセット・バリュー・インベスターズ・リミテッドは19.16%と、約1400ベーシスポイントの差をつけています。第3位のベイリー・ギフォード・アンド・カンパニー(4.47%)、第4位の三井住友トラスト・アセットマネジメント(3.98%)と比べても、その規模は明らかに異なる次元にあります。

割安指標と中程度の株価位置
ワコムの投資指標は、ペンタブレット市場における事業の稳健性を反映した数値となっています。予想PERは11.9倍と、市場平均より低い水準が続いています。一方、PBR(株価純資産倍率)は3.03倍で、資産に対する株価の評価は中程度です。52週間の値動きの中では現在、安値からの上昇幅を62%進めた位置にあり、足元での株価は高値圏への道半ばということになります。※推測: 割安指標を背景に、同投資会社は長期保有による価値創造の余地を見込んでいる可能性があります。
サービス業への大型ポジション保有が特徴
アセット・バリュー・インベスターズ・リミテッドが同時点で5%以上を保有している銘柄は全24社に達します。保有比率が高い銘柄を見ると、ブロードメディア(38.01%)、アシロ(35.23%)、シェアリングテクノロジー(28.98%)、アツギ(28.47%)、シンクロ・フード(27.68%)といった具合に、軒並み25%以上の高い保有比率を示しています。サービス業や情報・通信業といった業種に集中的に大型ポジションを構築する投資戦略が顕著です。ワコムへの19.16%の保有は、この投資家の典型的なポートフォリオ構成の一環を成しています。

計196億円の取得資金で段階的に積み増し
報告書に記載された取得資金は合計196.0億円です。ワコムへの11.7億円の推定取得金額はこの中の一部に過ぎず、同投資家は広範なポートフォリオ構築に向けて大規模な資金を投下していることが分かります。純投資という名目ながら、配当性向や経営方針への具体的な提案を用意している姿勢から、単なる株式保有ではなく企業価値向上に向けたエンゲージメント活動を視野に入れた取得戦略が見えます。

情報源: 金融庁EDINETの大量保有報告書等(提出日: 2026/09/24)
金額は発行済株式数と株価からの概算です。
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アセット・バリュー・インベスターズ・リミテッドとはどんな投資家?
アセット・バリュー・インベスターズ・リミテッドは「アクティビスト」に分類される投資家です。経営への関与や株主提案を目的とするファンド。
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